8月の買った読んだ観た
読んだ。添嶋譲さんはのべらっくすで拝読したのが最初。
穏やかな筆致と読んだあとすこし気持ちが優しくなる読後感が素敵です。
kindle unlimitedの読み放題対象商品にも入っている。
読了。「下りるために登るんさ」という安西のことば、そしてタイトル「クライマーズ・ハイ」をラストでこう絡めてくるか。
泥くさく男くさく人間くさく、でも現実に生きることを忘れるな、と鼓舞してくれるような長編でした。
日航機墜落事故のかげでメディアはどう動いていたのか、当時の息遣いがすぐ耳元でするかのような肉感的な描写力も、実際に上毛新聞の記者として事故取材にあたっていたという作者ならでは。戦慄が走る。
しかし64といい、登場人物(しかもオッサン)が多い!
ショーペンハウアーってニーチェのあとだと思ってたけど先なんだね。